2011年5月14日土曜日

五月。

___2


すっかり初夏の陽気になりました[E:sun]
最近は、時間の流れ方があっという間でびっくりします…[E:wobbly]


先日、友人に誘ってもらってヴァイオリニストのクリスティアン・テツラフさんのリサイタルを聴いてきました。仕事上や仲間の演奏会以外でチケットを買ってコンサートに行くのは久しぶりだったのですが、本当に行ってよかったです。
彼は現在世界の第一線で活躍されている超一流のヴァイオリニストですので、音楽が素晴らしいのはさることながら…一番感動したのは彼の音楽家としての精神性の美しさだった気がします。


当日の天候は大雨で、原発の関係でピアニストが来日できなくなったという事情からプログラムはバッハの無伴奏に変更されたり…というコンディションだったにもかかわらず、彼がただ直向きに”音楽”に没頭し、身を捧げているの伝わってきて、真に神聖なものに触れることができた気がしました。


帰国前にドイツの音大の恩師が
"Du musst jetzt wirklich noch mutiger sein,verstehst du?"
="You must be more courageous now ,understand?"
と言ってくれた時の彼の目が忘れられなくて、今でも日々の生活の中で血迷ったり、落ち込んだり、後悔したりして、穴に入りたいような気持ちになる度に思い出すのですけれど…[E:sweat02]テツラフさんの演奏を聴いて、またその時のことを思い出しました。


テツラフさんや先生のような飛び抜けた人たちと自分ではとてもじゃないけれど比べものにはならないけれど…わたしも音楽家の端くれとして、彼らのあの精神を受け継ぐことが自分の音楽家としての仕事なんだ、とあらためて思いました。


原発問題なども含めて先々の不安が今までよりずっと多い時だからこそ、とにかく焦らず、勇気を出して、自分の音楽表現を追及していこうと思います。